松島と利府の陸前浜田のあいだには
気になる場所がたくさんあります。
馬の背、双観山、扇谷山・・・
行ってみたいけど松島ビギナーの私には
どこからどう手をつけて行ったらいいのか
分からない未開のゾーン。
そんなとき、ちょうどうちの母がこの辺を網羅する
ガイド付きツアーを探してきてくれて一緒に参加しました。
コンパスの使い方を、松島(一部利府町)をフィールドに
やるっていうのが目的のツアーなんだけど私としては
行きたかった所に行けるぜ!的な野望を胸に秘めて参加したのでした。
よく晴れた土曜日。
陸前浜田駅に集まれし松島ウォーカー17名。
コンパスの使い方をレクチャーされて放たれよ、いざ松島へ!(一部利府町w)
コースは、
馬の背→双観山→松島4大観・扇谷→姉取山→西行戻しの松公園
という、海から山からウミサチヤマサチなコースです。
歩き始めて5分。
あの有名料亭の田里津庵の甘い誘いに負けずに歩く歩く。
森を抜けてくる海風が心地よい。
しばらくすると、
ずっと行ってみたかった場所「馬の背」へ到着。
馬の背とは、自然が作った奇形のひとつで
天橋立のような海に突き出た岩が天然の桟橋のような場所。
馬の背中のように細長い岩の上を歩けるわけです。
「こんな場所があったなんて!」と参加者の
みなさんが口々に言うくらいインパクトがある場所。
奇妙なカタチが美しい、というより不思議な場所で
異空間に迷い込んだ気分。
しかし、、、この馬の背を200mくらい歩いて先端に行く直前に
危険スポットがあるんです。
見てください、この裂け目!
ぎゃー!
ク、クレバスだわ!((((;゚Д゚))))
と、馬の背なだけに出産後の仔馬のようにガクブルしながら
飛び越えて、見晴らしの良い先端へ。
とてもオススメな場所ですが
危険度も高めなので自己責任で訪れてくださいね。
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もうすでに満足度100%になった私ですが
さあ、次は双観山へ向かいます。
途中、引き潮で干潟になった場所で潮干狩りをしている
風景を眺めながらの移動。
(双観山からの眺め)
双観山の東屋ではお昼休憩。
絶景を見ながらひとやすみ。
贅沢だよね。
体力回復した後は
扇谷へ移動です。
今回、コンパスを随所で使いながら移動してたから
思うように写真を撮れなかったんだけど
この扇谷、もっと撮りたかった。
国道45号線から曲がるとすぐ扇谷エリアなのですが
違うんです、何がって、「空気」が違うんです。
国道のすぐ横っていうのが信じられないくらい
扇谷に入ると、別世界なんです。
エアポケットに入ったような、仙人がいるような
ただの里山とは言えない雰囲気。
すごく幽玄な空間でした。
紅葉の頃は美しく彩るんだって!
また秋に来ましょう。
そして、パノラマラインを3kmくらい
登りながらおなじみの西行戻しの松公園で解散です。
いつもならロマンでお茶を飲んでいきたいところでしたが
この日は気分を変えて、松島海岸まで降りてきて
雪竹屋さんの新製品のプリンを堪能しました。
少し固めのプリンは卵の濃厚な香りがして
最高でした。
もう、松島堪能。
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雑感。
プリンを食べながら観光地である松島海岸に戻り
ふとふと考えていました。
この日歩いたエリアは観光地からは少し離れてて
観光地とは言いながら海岸ほどの賑わいはない。
でもその分、静かで素朴で無垢でときには幽玄さをまとった場所。
素顔の松島っていう感じなのかな。
一方、松島海岸に戻ると、観光客で溢れてて
観光船が音を上げながら出港して、賑やかな場所。
華やかにお化粧した松島っていう感じなのかな。
このふたつの顔はどちらも必要不可欠なのです。
観光で来てシーンと静かな雰囲気じゃ、来た甲斐が無いでしょ。
ある程度、にぎにぎしてないとテンション上がらない。
しかし、素顔の方の松島もスバラシイから見てほしい。
だから、そのふたつの顔を繋ぎ合わせて
観光客の方には両方を感じてもらえるようになったら
「松島って深いよね」って思ってもらえるかもしれないなーと感じました。
これからはアレだね、親戚や友人が松島に来るときには
「動きやすい服装」をドレスコードに、両方の松島を案内してみたいな。
生活圏からは少し離れるけど
同じ町内にこういう場所がごろごろある松島町って
すごく深いです。
あー松島堪能して楽しかった♪