7月31日。
仕事からの帰り道、ふと空を見上げたら
紅く煌々と照らす満月が浮かんでいました。
「いつもより遠回りしよう。」
月を見るやいなや、そう決めて
松島海岸の45号線へウィンカーを出す。
月と松島の風景、きっと風流に違いない。
旧・松島水族館へ降りる坂に差し掛かったとき
とても明るい満月が、水面に光を落とし
重なり合う島々に濃く美しい影を与えていました。
後続車が途切れたときにほんの少しだけ
停車して眺めた風景を写真に収めました。
18時過ぎには観光客の姿もまばらになる松島。
人通り途絶えた、シンと静まった観光地は
遊園地が閉店したあとのような、寂しさがあって
そんな寂しい空気と、島々の影と、月の明かりが
三位一体となって、心に沁みました。
さっきまで仙台にいたのが遠い過去だったと感じるくらい
満月の松島は別世界で、こんなにも変わるものかと
驚きと不思議な気持ちに浸っていたのもまた事実。
ほんとは車から降りてゆっくり眺めたかったけど
真っ暗闇にオンナひとりは怖いし、
わざわざ有料駐車場に停めるほどではないし、
満月のコンテンツを生かした観光イベントは無いかしらと
調べてみたら、年に一回、あるそうです。
別名「月見御殿」とも呼ばれる「観瀾亭」にて。
今年はいつ行われるのかwebで見つけられませんでしたが
判明したらぜひ行ってみたいです。