梅雨の晴れ間の日曜日。
せっかくのいい天気だったから、ムダにしたくない。
少し足を伸ばして、牡鹿半島のコバルトラインへ行きました。
コバルトラインはどちらかというと半島の山沿いを走る道路で
山側の高い場所から海を時々見下ろせる絶景ルート。
若い頃から釣り竿片手に牡鹿半島を駆け巡っていた
うちの旦那のT氏も、コバルトラインは小学生以来とのこと。
さて、どんな眺めが待っているのでしょう。
石巻から女川方面へと進み
突如現れた交差点を右折するとコバルトラインは
突然始まる。
最初は山の風景だったんだけど
ある程度登り終えると、早速絶景が
現れました。
深い森の緑越しに
雄大な大海原が広がる風景。
ここで深呼吸すると山の空気も
海の空気もどっちも吸い込めそうで
呼吸するたびに、こころが満たされる。
そして、またしばらく山道をくねくね進む。
くねくねロードにすこーし酔ってきた気がして
なんとなく遠くを見てたら、遠くを見てたら・・・
次のカーブの茂みでガサガサ動く茶色い物体。
これって・・・
なんということでしょう。
「野生のシカ」です。
T氏いわく、夜釣りをしていると
車の数十センチ横まで近づいてくるけど
(あるいは車と衝突することも多々あるらしい)
昼間に出てくるのは初めて見たとのこと。
作物を食べてしまったり
人間にとって迷惑な面もあるようですが
とつぜん目の前に現れたバンビたんは
私にとってはただただかわいい野生動物でした。
そんなこんなでコバルトラインの終点付近に到着。
どうやら「御番所公園」というところの
眺望が◎なようなので立ち寄ってみました。
すると、360度見渡せる展望台があって
目の前には、金華山!
振り返ると、網地島と田代島。
宮城の島のオールスター戦?ってくらい
大御所たちが佇む海。
「森の豊かさが海の豊かさにつながる」って
よく耳にしますが、街なかに暮らしていると
頭ではわかった気になっても実際、ピンとこない。
でも、こうして大パノラマのなかに深い森と海が
共存している姿を見ると、その言葉がストンと腑に落ちる。
森の養分が海に流れ出す。
そんな自然界のシンプルな循環が
まるで自分が森の一部の、
たとえば、あのシカになったような目線で見えてきた。
◆◇◆◇
お昼にさしかかってきたので
半島の付け根のほうまで戻って
「cafe はまぐり堂」でランチタイムです。
先ほど、私たちを癒やしてくれたシカを
思い出しながら鹿カレー
と
はまぐりセットを食す。
シカさん、南無南無。
はまぐり堂には久しぶりに来ましたが
雑貨屋さんもオープンしているようです。
牡鹿半島に来るたびに
仙台とはまったく違う風景に驚かされます。
これもまた宮城、なんですね。